こちらのページでは、マインドフルネスでも用いられる「ヨガ・メディテーション」がもたらす科学的根拠を実証した、具体的実験研究結果として、4つの大学の事例をご紹介します。
「マインドフルネスとは?」といった基本的な内容や、企業向けのマインドフルネス研修について詳しく知りたい方は、下記ページをそれぞれご覧ください。
ハーバード大学医学大学院のジョン・デニンジャー医師を中心とする研究チームは、5年間にわたって強いストレスを受けている脳や遺伝子にヨガや瞑想が及ぼす影響についての研究を行ってきた。
慢性的なストレスを受けている210人の被験者
3グループ各70人
被験者たちへのアンケートや、血液による遺伝子解析、神経画像などを使って、ヨガや瞑想によってストレスや炎症反応にかかわる遺伝子の変化を6カ月にわたって追跡調査。
ヨガや瞑想などの訓練を行った被験者でエネルギー代謝などにかかわる遺伝子の発現が促進される。
ストレス遺伝子が減少
肩やストレスや炎症反応やかかわる遺伝子の発現は減少する効果が明らかになった。ヨガや瞑想は脳ばかりか体にも生物学的影響を及ぼしている。
ヨガと瞑想のメンタルヘルスへの効果についてはこれまで数百件の研究が実施されているが、アンケート調査や心拍数と血圧の測定などの手法に頼る傾向があった。最近になって神経画像のほかゲノムの構造や機能の解析技術が利用されるようになり、デニンジャー氏の最新の研究では生理学的な変化をより詳しく測定できるようになった。その他、精神疾患治療の現場でも、ヨガや瞑想を行うことで、各種疾患の症状の緩和や改善効果が期待されている。
研究は2015年までに完了する予定。
人事の管理職の人たちを12~15人
3つのグループに分け、8週間のトレーニングをした。
をしてもらってから瞑想の練習
被験者に、文字入力、メールやカレンダー、インスタントメッセージのような一般的な事務作業をしている間の「スピード」、「正確性」、「マルチタスク(複数作業を同時に実行してもらうこと)」のテスト、被験者のストレスレベルと記憶力についても記録した。
瞑想をしたグループは、他のグループよりもストレスが少なく、集中力も高く、記憶力も向上していた。
キャンセル待ちをしたグループは、8週間後に瞑想の練習を始めて、やっとストレスが軽減された。身体的なリラクゼーションのグループは、不思議なことに仕事中リラックスできなかった。
瞑想による遺伝子の変化が身体へ具体的な影響を与えたことが実証されました。
研究者たちは、ついにマインドフルネスと思考により本人の遺伝子に特異的な分子変化を誘導する方法を示したと、研究で実証されています。
2つのグループ
8時間後、瞑想をしていたグループは抗炎症薬や鎮痛剤の役割をする遺伝子に変化が見られ、それらの働きによってストレス状態から素早い回復を見せたそう。
もう一方のグループには特に変化が見られなかったそう。
この研究によって「瞑想は体の分子、遺伝子レベルでストレス解消に効果がある」と証明される。
オハイオ州立大学の神経科学・心理学教授ジャニス・キーコルト・グレーザー(Janice Kiecolt-Glaser)氏が研究誌「Journal of Clinical Oncology」に発表した。
ヨガを実践したことのない乳癌克服後の患者200名 2グループ
ヨガを実践したグループは治療終了から3ヶ月後の報告で、ヨガをしなかったグループほど疲労を感じず、元気だとする人が多かった。
この研究は被験者自身による報告に留まらなかった。キーコルト・グレーザー 氏の夫で研究パートナーでもある同大学の分子ウイルス学・免疫学・遺伝医学教授ロナルド・グレーザー(Ronald Glaser)氏は、血中タンパク質である3種類のサイトカインについて調べた。
研究の前後に血液検査を行った結果、
ヨガを3ヶ月実践した後では、3つの炎症マーカー値がいずれも10~15%低下している。
ヨガは乳癌克服後の患者の炎症度を低下させる。
癌治療はしばしば患者に大きなストレスや疲労、睡眠障害をもたらす。「睡眠不足により疲労が溜まり、疲労により炎症が悪化する」。
ヨガはストレスを低下させ、睡眠の質を改善することが明らかになった。
その他の小規模な研究においても、バイオマーカーを測定することで、熟練したヨガの実践者は、初心者に比べてストレスによる炎症反応が低くなり、ヨガが心不全患者の炎症度を低下させる・糖尿病患者において決定的な血糖値とインスリン値を改善させる可能性があることがわかった。
癌がストレスの原因となり得ることは 明白であるが、最近の研究で貧困もまたストレス要因であることが指摘された。オハイオ州立大学の臨床家庭医学准教授マリアンナ・クラット(Maryanna Klatt)氏は、社会的に不利な子ども達の教室にヨガを導入した。発表が待たれるこの研究では、教師と一緒にヨガを行った低所得家庭の小学三年生160名に注意力の改善がみられたという。
教師達は、算数の授業の前にヨガをさせると児童が算数の勉強によく集中できる。
子どもにじっと座っていなさいと言うのでなく、立って身体を動かすのがよい。
クラット氏は同様の研究を、患者の苦しみや死に日々接してストレスに曝されている外科看護婦を対象に行った。
ストレスに対する闘争・逃走反応の尺度となる唾液中のアルファ・アミラーゼが、ヨガを行うことで40%低下したことが明らかになった。
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